気狂いピエロ Pierrot Le Fou
配給協力作品
2016年7月23日(土)より、K's cinemaほか全国順次ロードショー!
ジャン=リュック・ゴダール監督作品。
35歳のゴダールが、長編10作目で到達したヌーヴェル・ヴァ-グ波高の頂点!。
自由! 挑発! 疾走! めくるめく引用と色彩の氾濫。饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチズム。「勝手にしやがれ」以来の盟友である撮影のクタール、ゴダールのミューズでありながらゴダールと離婚したばかりのカリーナ、「勝手にしやがれ」で大スターになり、この映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的傑作!
マスターポジ消失のため今回撮影ネガをデジタル化、新たな音ネガも復元したデジタル・リストア版。寺尾次郎渾身の新訳!
ストーリー
フェルディナン(ベルモンド)は、金持ちの妻との生活に退屈し、逃げ出したい衝動に駆られていた。
そんなある夜、夫婦がパーティに出かけるため、幼い娘のベビーシッタ―がやって来る。彼女はなんと、かつての恋人マリアンヌ(カリーナ)だった。パーティを抜け出し、ひとりで帰宅したフェルディナンは、彼女を車で送り、そのまま一夜を共にする。翌朝目覚めると、彼女の部屋に、首にハサミを突きたてられた男の死体が。
驚く彼とは裏腹に、平然と朝食を作り歌うマリアンヌ。フェルディナンは、訳は後で話すという彼女と一緒に、着の身着のままでパリを後にし、マリアンヌの兄がいる南仏へ向かう。お金のない2人は、ガソリン代を踏み倒したり、物語を語ってチップをもらったり、車を盗んだり。はては海岸の一軒家で、ロビンソ―・クルーソーよろしく自給自足生活。フェルディナンは大満足だったが、マリアンヌは欲求不満を募らせ街に飛び出す。そこで出会った小男(カル―ビ)がまたもハサミで殺され、マリアンヌは姿を消す。
フェルディアンはギャング2人組に捕まって、彼女の居場所を教えろと拷問されるが、何も知らないとわかり解放される。マリアンヌを探し歩いたフェルディアンは、ようやく彼女を見つけるが…。
CAST
ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、グラツイエラ・ガルヴァ-ニ、ダ―ク・サンダース、
サミュエル・フラー、ジミー・カル―ビ、レイモン・ドボス、ラズロ・サボ、ロジェ・デュトワ、ハンス・メイヤー、
ジャン=ピエール・レオ―
STAFF
監督・脚本・台詞:ジャン=リュック・ゴダール
原作:ライオネル・ホワイト
製作:ジョルジュ・ドゥ・ボールガ―ル、ディノ・デ・ラウレンティス
撮影:ラウル・クタール
美術:ピエール・ギュフロワ
音楽:アントワーヌ・デュアメル
配給:オンリーハ―ツ
配給協力:トリプルアップ
宣伝:佐々木瑠郁
1965年 / フランス・イタリア映画 / 105分
(C)Studio Canal