ブルースの魂
トリプルアップ配給協力作品
2024年12月28日(土)より、新宿K's cinema、UPLINK吉祥寺ほか、全国順次ロードショー!
B.B.キング生誕100周年記念公開
2022年デジタル修復版
制作から50年を経て、
アメリカで、そして日本で初の劇場公開
"人生の苦しみに痛む魂の回復力"
ブルースの核心が浮かび上がる。
伝説的なブルース・ミュージシャンたちの
衝撃的なパフォーマンスと、
ハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘。
1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。
音楽ドキュメンタリー作家ロバート・マンス―リスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影。
彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。
並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
監督 ロバート・マンス―リス
ギリシャからスイスに亡命
1929年にギリシャのコモティニで生まれたロビロス・マンソウリス(ロバート・マンス―リス)は、ドイツ軍の占領に対するレジスタンスに参加した。
戦後アメリカのシラキュース大学で映画製作を学んだ後、一時ギリシャに戻るが、1966年に監督した「Face to Face(英題)」が軍事独裁政権との間で問題となり、スイスのジュネーブに亡命。そして1968年ころ、マンスーリスは「A l'Affiche du Monde(世界のポスター)」というTVポップ・ミュージック・シリーズのエピソードを監督するため、パリに招かれる。
ビートルズやローリング・ストーンズも
「彼らは、できればテレビ出身者ではなく、イギリスの「フリーシネマ」派の映画監督に、この新しいシリーズを監督してもらいたかったのです」マンス―リスは2015年、音楽史家のミハイル・リムニオスにそう語っている。
マンスーリスは、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ジャック・ブレル、ジョーン・バエズ、サン・ラ、リッチー・ヘヴンズ、カレン・ダルトン、ブッカー・T・&・ザ・MGsといったミュージシャンたちを撮影し、高い評価を得ることができた。
●ロンドン映画祭 1973年年間最優秀作品部門上映
●ブリュッセル映画批評家協会 1973年最優秀作品賞
ストーリー
ニューヨークのハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘の物語。
フレディ(ローランド・サンチェス)は子供の頃、生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。
フレディは刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。
そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが・・・。
CAST
出演ミュージシャン
B.B.キング、バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、ルーズヴェルト・サイクス、ロバート・ピート・ウィリアムズ、
マンス・リプスカム、ブッカ・ホワイト、ソニー・テリー、ブラウニー・マギー、ファリー・ルイス、ジミー・ストリーター
出演俳優
ローランド・サンチェス、オニケ・リー、アメリア・コルテス、ウィリアム・L・エヴァンス
STAFF
監督:ロバート・マンスーリス
字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ
劇場営業:トリプルアップ
協力:ブルース&ソウル・レコーズ
英題:THE BLUES UNDER THE SKIN
原題:LE BLUES ENTRE LES DENTS
1973年(2022年2K修復版)/ フランス / 英語 / 88分 / 1:1.33
© 1973-2022 NEYRAC FILMS
公式サイト
http://blues.onlyhearts.co.jp/