幸せのイタリアーノ
トリプルアップ配給協力作品
2024年7月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか、全国順次ロードショー!
よこしまな"恋"は"嘘"のはじまり・・・
独身、スポーツマン、会社社長
自由と女性をこよなく愛する
49歳モテ男が出会ったのは
車いすのヴァイオリ二スト
イタリア映画祭2023では、笑いと涙の大反響。ヒロインを演じたミリアム・レオーネは、イタリア映画記者組合よりコメディ女優賞を受賞。主人公には、今のイタリア映画を牽引する第一人者ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。パラリンピック・イヤーにふさわしい、心が熱くなる傑作ラブコメディ!
ストーリー
ジャンニは、ハンサムで独身、スポーツマンで女たらしの49歳。一流のアスリートをフィーチャーする有名シューズブランドのトップでもある。女性を口説くためなら何でもする彼は、新たなターゲットを誘惑するために車いすに乗って憐れみを請う。というのも彼が障がい者に対して抱く唯一の感情が憐れみだからだ。そんなジャンニが、ヴァイオリニストで車いすテニスにも情熱を注ぐキアラと出会い、人生で経験したことのない感情に激しく揺さぶられてしまう・・・。
本当に大事なことは何?
2023年のイタリア映画祭で満席の観客を熱狂させた本作は、50歳を目前にしたイケメンが想像もしていなかった女性に本気で恋してしまう大人のためのラブコメディだ。
成功したスポーツシューズメーカーの経営者ジャンニは、ゲームのように次々と女性たちを虜にしていくモテ男。ある日、亡き母のアパートで車椅子に座っていると、若く美しいアレッシアが引越しの挨拶にやってくる。彼を車いすが必要な人だと勘違いした彼女から、実家での食事に招かれる。いそいそと出かけていくと、事故で車いすが必要になった姉キアラを紹介され"はめられた"ことに気づく。だが、生来の挑戦者ジャンニは美しいヴァイオリニストのキアラと一夜を共にできるか仲間と賭けをする。小芝居を重ねてアプローチしていくうちに、障がいを受け入れ前向きに生きる彼女に本当に恋をする・・・。
嘘つき男の涙ぐましい小細工に笑い、キアラを追いかけて初めて知った世界で本当の価値を見つけるジャンニに心を動かされる。イタリア語のタイトル「Corro da te (あなたのもとに駆けつける)」は、愛する人が自分を必要としていたら誰もが口にする言葉だ。
人間が真に輝く瞬間を描くイタリアン・コメディの名匠
笑うことで浮かび上がる物事の本質
世界の歪みに焦点を当て、巧みに笑いで本質を描き出すのを得意とするリッカルド・ミラーニ監督。世界を舞台に活躍してきたイタリア人女性建築家が、故郷に戻り男性中心のイタリア社会で悪戦苦闘しながらポジティブに奮闘する姿を描き、多くの女性の共感を得て日本でもスマッシュヒットなった「これが私の人生設計」(2014)などで知られるイタリア映画界屈指のヒットメーカーだ。笑いには人をオープンにする効用があると考えるミラーニが、コメディには難しいテーマを探していた時に出会ったのが本作(日本でも19年に公開されたフランス映画「パリ、嘘つきな恋」(2018)のリメイク)だ。
「健康と外見の美しさが重視され、それにあてはまらない人たちは取り残されがちな今の時代にふさわしい物語だと思った。私は、どんなに思いやりのない人でも適切な条件が整えば、人間が本来持つ輝きを感じることができると信じたい。それこそが、この物語の主人公が困難に妨げられながらも歩む、さまざまなニュアンスと感情が入り混じった真実の道なのだ」(ミラー二監督)
体に障がいがあっても心は健康だ
人生を変えるような事故にもかかわらず、キアラは生きる意欲を失わず、自分の新しい状態を受け入れる。彼女の魅力的な笑顔は、どんな壁をも打ち破ることができるように見える。
テニス競技大会でキアラの対戦相手として戦ったのは、世界ランキング最高4位の元車いすテニスプレイヤーのジウリア・カポッチだ。上地結衣選手とペアを組んだこともある。ほかにもシッティングバレーボール選手のサビナ・フォルネッティなどパラリンピック選手が出演しており、製作にはイタリア・パラリンピック委員会をはじめとする多くの団体が、準備段階から参加した。モビリティ・センターやサンライズなど、障がい者の生活の質を向上させるソリューションの開発に携わる企業や、建築上の障壁を取り除く行政を支援するPeba協会なども含まれる。日々障がいと向き合っている、最も現実を知っている専門家で構成された作業チームを結成し、障がいに関連するあらゆる側面から映画製作をサポートしている。
CAST
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ミリアム・レオーネ、ピエトロ・セルモンティ、ヴァネッサ・スカレーラ、
ピラール・フォリアティ、アンドレア・ペンナッキ、カルロ・デ・ルッジエーリ、ジュリオ・バーゼ、
ピエラ・デッリ・エスポスティ(友情出演)、ミケーレ・プラチド(特別出演)
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
「シチリアーノ 裏切りの美学」(2019)
「離ればなれになっても」(2020)
「ノスタルジア」(2022)
ミリアム・レオーネ
「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」(2018)
「ディアボリック」(2021)
ピエトロ・セルモンティ
「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」(2014)
「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」(2017)
「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」(2017)
ピラール・フォリアティ
「イル・ナターレ:クリスマスなんて大嫌い」TVシリーズ(2022)
アンドレア・ペンナッキ
「我らに救いを」TVシリーズ(2022)
ピエラ・デッリ・エスポスティ(友情出演)
「題名のない子守唄」(2006)
「監督ミケーレの黄金の夢」(1981)
「ピエラ 愛の遍歴」原作(1983)
STAFF
監督:リッカルド・ミラー二
脚本:フーリオ・アンドレオッティ、ジュリア・カレンダ(フランク・デュボスク監督・脚本の映画「パリ、嘘つきな恋」に基づく)
撮影:サヴェリオ・グアルナ/「これが私の人生設計」(2014)
編集:パトリツィア・チェレザーニ、フランチェスコ・レンダ
美術:マルタ・マッフッチ/「蟻の王」(2022)
衣装:アルベルト・モレッティ
録音:アドリアーノ・ディ・ロレンツォ
音楽:ピエル二コラ・ディ・ムーロ
製作:マリオ・ジャナーニ、ロレンツォ・ガンガロッサ
字幕:関口英子
配給:オンリー・ハーツ
劇場営業:トリプルアップ
特別協力:イタリア大使館、イタリア文化会館
イタリア映画祭2023上映作品
ナストロ・ダルジェント賞(イタリア映画記者組合賞)コメディ女優賞受賞
2022年 / イタリア / イタリア語 / 113分 /1:2.35 / 5.1ch / 原題「Corro da te」
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