鉄道運転士の花束 TRAIN DRIVER'S BOUQUET
トリプルアップ配給作品
2019年8月17日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
滑稽でささやかな、愛すべき人生の傑作!
なんとも不機嫌そうな初老の男と、彼を取り巻く仕事仲間や友人、女たち。
忘れ得ぬ過去の痛み、新しい世代への期待と希望。
大人の矜持と限りない愛情がさりげなく、そしてユーモラスに描かれる。
「死」から目を背けることはできないけれども、
彼の片手のはいつも花束が握られているのだ。
観客賞が語る面白さ
各国の映画祭で多数受賞している作品だが、特筆すべきは、作品賞や監督賞にとどまらず、いくつもの観客賞、そして映画館主が選ぶ賞を受賞していること。エンタテインメントとしての映画の面白さを端的に物語る。
カンヌ受賞監督とバルカンの2大スター
バルカン(旧ユーゴスラビア地域)の大スター、ラザル・リストフスキー(『アンダーフラウンド』)が自ら製作、主演イリヤ役を引き受け、同じく同地域を代表する女優ミリャナ・カラノヴィッチ(『パパは、出張中!』『サラエボの花』)がイリヤに想いを寄せるヤダゴ役で共演、息の合ったさすがの演技を見せる。監督は、カンヌ国際映画祭短編部門審査員賞受賞監督ながら、テレビの仕事が多い映画は寡作だがきわめて評価の高いベテラン、ミロシュ・ラドヴィッチ。アキ・カウリスマキ(『過去のない男』)やウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)を彷彿させる独特のセンスが効いている。
受賞
●モスクワ国際映画祭 観客賞
●ポートランド国際映画祭 観客賞
●マンハイム-ハイデルベルグ国際映画祭 観客賞・エキュメニカル審査員賞・映画館主賞
●サラエボ映画祭 青年観客賞
●ブリュッセル国際映画祭 グランプリ
●ソフィア国際映画祭 最優秀作品賞
●アルパ国際映画祭 最優秀作品賞・最優秀脚本賞
●FEST国際映画祭 最優秀作品賞・最優秀男優賞
●プラハ独立映画祭 グランプリ・最優秀男優賞
●ジャイプル国際映画祭 最優秀監督賞
●ウィンター映画祭 最優秀監督賞
●プーラ映画祭 最優秀監督賞・青年審査員賞
●パリチ映画祭 特別審査員賞
●アカデミー賞外国語映画部門セルビア代表作品
ストーリー
イリヤは60歳で独身の鉄道運転士。キャリアの中で28名の「殺人」記録を残し引退しようとしている。19歳になった養子のシーマはそんな義父にあこがれ鉄道運転士の訓練中だが、一人前になりには乗り越えなければならない大きな障害が・・・。
一方、イリヤと心理カウンセラーのヤゴダは限りなく愛情に近い友情と信頼関係で結ばれているが、一線を超えることはなかった。
イリヤには決して記憶から消せない過去が・・・。
CAST
ラザル・リストフスキー、ミリャナ・カラノヴィッチ、ペータル・コラッチ
STAFF
監督・脚本:ミロシュ・ラドヴィッチ
字幕:佐藤まな
配給:オンリー・ハーツ
劇場営業:トリプルアップ
宣伝:佐々木瑠郁
後援:セルビア共和国大使館
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