アランフェスの麗しき日々
トリプルアップ配給協力作品
2017年12月16日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!
100%思いのままに撮った生涯で初めての映画だ…監督ヴィム・ヴェンダース
第73回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品作「アランフェスの麗しき日々」は、ヴィム・ヴェンダース監督にとって初のフランス語映画であり、「生涯で初めて100%自分の思いのままに撮り上げた映画」と語る自信作でもある。
原作は、ヨーロッパを代表する作家のひとりペーター・ハントケによって、フランス語で書かれた戯曲「アランフェスの麗しき日々 夏のダイクアロ―グ」。「3枚のアメリカのLP」、「ゴールキーパーの不安」、「まわり道」、「ベルリン・天使の歌」に続く、二人の5度目のコラボレーション作品だ。
主演は、「ヒポクラテス」で、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞助演男優賞を受賞したレダ・カテブと、ヴェンダース映画は「愛のめぐりあい」に次いで2本目となるソフィー・セミン。また、映画のオリジナル・キャストである作家役をイェンス・ハルツが演じるほか、世界中で熱狂的なファンをもつミュージシャンのニック・ケイヴがゲスト出演している。
加えて、重要なキャストとして登場するのが、廊下に置かれたアメリカのワ―リッツァー社製大型ジュークボックスだ。音楽は、すべてこのジュークボックスから流れる。冒頭を飾るのは、監督が「物語が語られるすばらしい夏の日にふさわしい、これ以上の曲は存在しない」と断言する、ルー・リードの「パーフェクト・ディ」。さらに、出演もしているニック・ケイヴの切実なラブソング「イントゥ・マイ・アームズ」。そして、エンディングを締めるガス・ブラックの「ザ・ワールド・イズ・オン・ファィア―」。誰もいなくなった夏の庭に漂う寂寞感と哀愁を伝え、深く静かな余韻を残す。
ストーリー
木々の間を吹き抜ける涼風が木漏れ日を揺らす夏の午後。小高い丘の上の一軒家。
足下に広がる田園風景の遠くに、パリの街並みがおぼろげに見える。
庭の木陰に置かれたテーブルをはさんで座る一組みの男女が、最初はためらいがちに、長い対話を始める。性的体験、子供時代の思い出、それぞれの記憶、夏の本質、男と女の違いについて…。
ときにゲームのように激しく言葉が応酬し、ときに長くモノローグや間、静寂へと変容していく。庭に向かって大きく開け放たれた扉の奥の書斎には、タイプライターを前に、作家がひとり、庭を見つめながら座っている…。
CAST
レダ・カテブ、ソフィー・セミン、イェンス・ハルツ、ニック・ケイヴ
STAFF
監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
原作:ペーター・ハントケ「アランエスの麗しき日々 夏のダイアロ―グ」(論創社)
字幕翻訳:松岡葉子
宣伝:佐々木瑠郁
配給:オンリーハ―ツ
配給営業:トリプルアップ・島崎良一
製作年:2016年
製作国:フランス、ドイツ、ポルトガル
言語:フランス語、ドイツ語、英語
画面比率:1.85 / 1時間97分 / DCP(2D)
© 2016‐Alfama Films Production-Neue Road Movies
公式サイト
http://aranjues.onlyhearts.co.jp